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研究室紹介
社会学は、現代の社会システムとそこに生きる人々の意識や行動を研究し、諸問題の発見と解決を試みようとする分野です。その領域は、EUのような国際社会から、都市や農村などの地域社会、企業や学校などの組織、恋愛や交換のような人間関係に至るまで、幅広いものです。そこには民族問題や社会運動、職業、家族、福祉など、我々が直面するほとんどの領域が含まれます。 社会学は常識的な視点にとらわれず、複数の視点から多元的に迫ることができます。社会学は、学問分野としては約150年の比較的新しい領域ですが、各時代のさまざまの課題にチャレンジしてきました。さまざまな社会学の書物が出版されているので、大学入学前に図書館や書店でそれらに触れるのも有意義でしょう。 金沢大学の社会学コースでは、時代の要請にチャレンジするための能力を磨くチャンスを提供し、理論と実証の両面のバランスと統合を重視して研究・教育を行なっています。社会的な感性が豊かで、洞察力・分析能力を深めたいと思う人を歓迎します。
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社会学が扱う問題の範囲や領域は広く、一言で「社会学とは何か」を答えることは難しいことです。しかし、ここの社会学研究室の授業を一通り受ければ、特定分野に片寄らず、さまざまな社会学の理論や方法を全般的に知ることができると思います。また2年生も調査員として参加する「社会調査実習」では、体を動かして社会学を学ぶという効果だけではなく、研究室内の人間的交流を深めるという意味でも貴重な体験です。 |
社会学と関連が深い分野では、数は少ないがマスコミやマーケティング関連の企業、家庭裁判所調査官、社会福祉の分野の公務員などとして、現実の課題に取り組んでいる。また、これ以外の多くの分野でも、情報関連・製造業などの企業で、あるいは教員や公務員として全国で活躍している。さらに、金沢大学はもとより全国各地の大学の大学院にも進学し、学界でも活躍している。
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