金沢大学文学部人間学科編『人文・社会科学の技術ツール 増訂第2版』所収(田邊浩・岩本健良・溝部明男)

 
 社会学の対象領域はきわめて広範囲なので、いくつかの代表的な下位領域ごとに、それぞれ文献を挙示しました。
 文献選択の基準として、役に立つこと(その分野のことをひととおり知ることができる概説書)よりも「おもしろさ」を重視しました。おもしろくなかったら、紹介したところで読んでくれないでしょうから。では、社会学の「おもしろさ」とは、どんなところにあるのでしょうか。学問のどんなところにおもしろさを感じるのかは人それぞれでしょう。とはいえ、社会学の場合、一般的には、「日々のありふれた、当たり前だと思っていたことが、全然そうではなかった」ということを教えてくれるところにある、といえると思います。むろん、名著といわれるぐらいのものは、どれもそうしたおもしろさをもっているはずですが、なかでも「おもしろさ」が際立っているものを選んだつもりです。ぜひ、味わってみてください。

1 著作
1−1 社会学とは何か
 経済学には「これぞ経済学!」といえるようなテキストがあるのに対して、社会学にはそうしたものがいまだ存在しません。というのも、「社会学は何か」ということをめぐっていまなお多様な考え方があるからです。「社会学は何か」ということをさまざまな角度から教えてくれるテキストを選びました。

アエラ編集部編(1996)『社会学がわかる。』(AERA Mook 12)朝日新聞社
Z.バウマン(1991)奥井智之訳(1994)『社会学の考え方』HBJ出版局
L.ブルーム、P.セルズニック & D.ブルーム(1981)今田高俊監訳(1987)『社会学』ハーベスト社
R.コリンズ(1982)井上俊・磯部卓三訳(1992)『脱常識の社会学』岩波書店
A.ギデンズ(1989)松尾精文、他訳(1993)『社会学』(改訂新版)而立書房
井上俊・作田啓一(1986)『命題コレクション社会学』筑摩書房
小林淳一・木村邦博編(1991)『考える社会学』ミネルヴァ書房
白倉幸男編(1991)『現代の社会システム』学術図書出版社
碓井ッ・丸山哲央・大野道邦・橋本和幸編(1986)『社会学の焦点を求めて』アカデミア出版会

1−2 文化と社会
 人間を動物と区別する、まさに「人間」としての示差的な特性、それは「文化」を身につけているということにつきます。わたしたちが、いかに文化によって拘束されているか、このことを理解することは、自分の行為の可能性を知るためにも必要です。

R.ベネディクト(1946)米山俊直訳(1973)『文化の型』社会思想社
P.ブルデュー(1979)石井洋二郎訳(1990)『ディスタンクシオン』(T・U)藤原書店
宮島喬(1994)『文化的再生産の社会学』藤原書店
作田啓一(1977)『価値の社会学』岩波書店
V.ターナー(1969)冨倉光雄訳(1976)『儀礼の過程』新思索社
R.ウィリアムス(1981)小池民男訳(1985) 『文化とは』晶文社

1−3 社会化とライフ・サイクル
 人間が文化を身につけることによってはじめて「人間」になるとするならば、人間が文化をどのようにして身につけていくのか、その過程が重要になってきます。なかでも、「子供」のころに注目しなければならないでしょう。

P.アリエス(1973)杉山光信・杉山恵美子訳(1980)『〈子供〉の誕生』みすず書房
G.H.ミード(1934)稲葉三千男他訳(1973)『精神・自我・社会』青木書店
無藤隆(1997)『協同するからだとことば』(認識と文化2)金子書房
R.シャタック(1980)生月雅子訳(1982)『アヴェロンの野生児』家政教育社

1−4 社会的相互行為と日常生活
 日常の一見取るにたらないようなふるまいは、実のところきわめて精巧につくりあげられたものなのです。そうした微妙なところを実に繊細に分析した著作を選びました。

H.ガーフィンケル(1967)山田富秋他訳(1987)『エスノメソドロジー』せりか書房
E.ゴッフマン(1963)丸木恵祐・本名信行訳(1980)『集まりの構造』誠信書房
E.ゴッフマン(1969)石黒毅訳(1974)『行為と演技』誠信書房
E.T.ホール(1966)日高敏隆・佐藤信行訳(1970)『かくれた次元』みすず書房

1−5 ジェンダーとセクシュアリティ
 ジェンダーとかセクシュアリティは、近年きわめて成長した研究領域の一つです。というのも、「当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなかった」ということを最もよく解き明かしている領域だからです。

N.チョドロー(1978)大塚光子・大内菅子訳(1981)『 母親業の再生産』新曜社
M.フーコー(1976)渡辺守章訳(1986)『性の歴史T:知への意志』新潮社
上野千鶴子(1990)『家父長制と資本制』岩波書店
江原由美子(1988)『フェミニズムと権力作用』勁草書房
J.ウィークス(1986)上野千鶴子監訳(1996)『セクシュアリティ』河出書房新社

1−6 身体
 わたしたちの身体にも社会性は深く刻み込まれています。最近では、過食・拒食症、ダイエットなど、人々はますます自分の身体を変形することに関心を寄せています。そこにはどんな意味があるのか、考えてみましょう。

浅野千恵(1996)『女はなぜやせようとするのか−摂食障害とジェンダー−』勁草書房
N.エリアス & E.ダニング(1986)大平章訳(1995)『スポーツと文明化 : 興奮の探求 』法政大学出版局
M.モース(1950)有地亨・山口俊夫訳(1973-76)『社会学と人類学』弘文堂
斎藤学(1993)『生きるのが怖い少女たち−過食・拒食の病理をさぐる−』光文社

1−7 親族と婚姻、家族
 わたしたちにとって、最も基本的な集団は家族です。しかし、家族の崩壊が叫ばれ、家族に関する病理はますます深刻化しています。しかも、家族は容易にそこから逃れることができない集団だけに厄介です。これからの家族はどうなるのでしょうか。

C.レヴィ-ストロース(1949)馬淵東一他監訳(1977-78)『親族の基本構造 上・下』番町書房
斎藤修編著、P.ラスレット他著(1988)『家族と人口の歴史社会学』リブロポート
鳥越晧之(1993)『家と村の社会学』世界思想社
上野千鶴子(1994)『近代家族の成立と終焉』岩波書店
山田昌弘(1994)『近代家族のゆくえ』新曜社

1−8 逸脱と犯罪
 人々がしたがっている社会的規則は、自然法則とは違って、変化しうるものです。だから、逸脱の基準も時代、場所、文化によってさまざまです。なぜ、いかにして、あるものが逸脱と規定されるのでしょうか。

H.ベッカー(1963)村上直之訳(1978)『アウトサイダーズ』新泉社
E.デュルケム(1897)宮島喬訳(1985)『自殺論』中公文庫
A.ゴッフマン(1961)石黒毅訳(1984)『アサイラム』誠信書房
浜田寿美男(1992)『自白の研究』三一書房
荻野恒一(1977)『過疎地帯の文化と狂気−奥能登の社会精神病理』新泉社
大村英昭・宝月誠(1990)『逸脱の社会学−烙印の構造とアノミー』新曜社
徳岡秀雄(1987)『社会病理の分析視角』東京大学出版会

1−9 エスニシティ・民族・国家
 一方でグローバル化が進行し、他方でナショナリズムが先鋭化している、というのが現在の状況です。果たしてわたしたちは国家を超えることができるのでしょうか。

B.アンダーソン(1983)白石隆・白石さや訳(1997)『増補 想像の共同体』NTT出版
藤田省三(1974)『天皇制国家の支配原理』[第2版]未来社
梶田孝道(1988)『エスニシティと社会変動』有信堂
小熊英二(1995)『単一民族神話の起源』新曜社
E.W.サイード(1978)今沢紀子訳(1986)『オリエンタリズム』平凡社

1−10 社会成層と階級構造
 世の中には厳然として不平等が存在する、その不平等解消をめぐってさまざまな闘争が繰り広げられてきました。あなたは不平等のありようについてどう考えますか。

R.ダーレンドルフ(1957)富永健一訳(1964)『産業社会における階級および階級闘争』ダイヤモンド社
F.エンゲルス(1845)エンゲルス全集刊行委員会訳(1971)『イギリスにおける労働者階級の状態』(T・U)大月書店国民文庫
A.ギデンズ(1973)市川統洋訳(1977)『先進社会の階級構造』みすず書房
直井優他編(1990)『現代日本の階層構造』(全4巻)東京大学出版会

1−11 集団と組織
 集団・組織に忠実であるべきか、それとも個を優先すべきなのか。生きているかぎりつねにつきまとう問題です。とくに集団主義的志向が強いといわれているわたしたち日本人は、このことについてじっくり考えてみる必要があるでしょう。

C.バーナード(1938)山本安次郎・田杉競・飯野春樹訳(1968)『経営者の役割』ダイヤモンド社
M.フーコー(1975)田村俶訳(1977)『監獄の誕生』新潮社
W.H.ホワイト(1956)岡部慶三他訳(1959)『組織のなかの人間−オーガニゼーション・マン』東京創元社
佐藤俊樹(1993)『近代・組織・資本主義』ミネルヴァ書房

1−12 社会ネットワーク
 いま、社会における時間と空間が、大きく変容しつつある。それは、組織がネットワーク化し始めたからだ。なにゆえ、ネットワーク化が推進されたのだろうか。そこには、どんな意味があるのだろうか。

今井賢一・金子郁容(1988)『ネットワーク組織論』岩波書店
片桐新自(1993)『社会運動の中範囲理論』東京大学出版会
A.メルッチ今井賢一・金子郁容(1988)『現代の遊牧民』岩波書店
宮本孝二・森下伸也・君塚大学編(1994)『組織とネットワークの社会学』新曜社
塩原勉(1956『組織と運動の理論』新曜社
安田雪(1956『社会ネットワーク分析』新曜社

1−13 労働と経済生活
 チャップリンの『モダン・タイムス』で描かれた人々。わたしたちは、いかにして、なにゆえ、工場の単なる歯車に化してしまったのか。そこから抜け出して、真の「労働」を取り戻すにはどうしたらよいのでしょうか。

R.ブラウナー(1964)佐藤慶幸監訳(1971)『労働における疎外と自由』新泉社
H.ブレーヴァマン(1974)富沢賢治訳(1974)『労働と独占資本』岩波書店
G.E.メイヨー(1933)村本栄一訳(1967)『新訳・産業文明における人間問題−ホーソン実験とその展開』日本能率協会
尾高邦雄編(1956)『鋳物の町』有斐閣
F.W.テイラー(1911)上野陽一訳(1957)『科学的管理法』産業能率短期大学出版部

1−14 政治と統治、国家
 自由民主制は広範に普及しました。これは私たちにとって最善の政治体制なのでしょうか。民主制はいくつかの困難を抱えているようですが、それは民主政が徹底化していないだけなのか、それともそれに固有の限界なのか。考えてみてください。

W.コーンハウザー(1959)辻村明訳(1961)『大衆社会の政治』東京創元社
丸山真男(1968)『現代政治の思想と行動』(増補版)未来社
C.ミルズ(1956)鵜飼信成・綿貫譲治訳(1958)『パワー・エリート』(上・下)東京大学出版会
A.ド.トクヴィル(1835−40)井伊玄太郎訳(1987)『アメリカの民主政治』(全3巻)講談社学術文庫

1−15 マス・メディアとポピュラー文化
 マス・メディアが提供するポピュラー文化の消費者としてのわたしたち。わたしたちの生活へのマス・メディアの影響は、想像以上に深いものです。メディアとの付き合い方を誤ると、とても危険です。そのことを確認してください。

W.ベンヤミン(1936)木久雄・高原宏平訳(1970)『複製技術時代の芸術作品』昌文社
J.フィスク(1987)伊藤守他訳(1996)『テレビジョンカルチャー』梓出版社
M.マクルーハン(1964)森常治訳(1986)『グーテンベルクの銀河系』みすず書房
M.ポスター(1990)室井尚・吉岡洋訳(1991)『情報様式論』岩波書店
吉見俊哉・若林幹夫・水越伸(1992)『メディアとしての電話』弘文堂

1−16 教育
 教育が人々に知識を身につけさせるだけのものと思ったら大間違いです。人々を選り分ける機能も果たしているのです。知らず知らずのうちに、社会の都合のいいように規格品化され、その証明として付与されるのが学歴に他なりません。とくにウィリスの著作はお勧め。

B.バーンスタイン(1975)荻原元昭編訳(1981)『言語社会化論』(1985)『教育伝達の社会学』明治図書出版
S.ボウルズ & H.ギンタス(1976)宇沢弘文訳(1986)『アメリカ資本主義と学校教育』岩波書店
R.コリンズ(1979)大野雅敏・波平勇夫訳(1984)『資格社会』有信堂高文社
R.ドーア(1976)松居弘道訳(1978)『学歴社会−新しい文明病』岩波書店
P.ウィリス(1977)熊沢誠・山田潤訳(1985)『ハマータウンの野郎ども』筑摩書房

1−17 宗教
 偉大な社会学の理論家は、最終的に宗教の問題に立ち向かうことになります。社会学の巨人と称されるヴェーバーとデュルケームからの著作を中心に選びました。

R.N.ベラー(1985)島薗進・中村圭志訳(1991)『心の習慣』みすず書房
M.ダグラス(1966)塚本利明訳(1972)『汚穢と禁忌』思潮社
E.デュルケム(1912)古野清人訳(1975)『宗教生活の原初形態』(上・下)岩波文庫
J.G.フレイザー(1890)永橋卓介訳(1966)『金枝篇』岩波文庫
M.ウェーバー(1920)大塚久雄訳(1989)『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫
M.ウェーバー(1920−21)大塚久雄・生松敬三訳(1972)『宗教社会学論選』みすず書房

1−18 都市と現代のアーバニズム
 なぜ人々はますます都市に集中するのでしょうか。都市ではどんな「出来事」が生じるのでしょうか。選ばれたのは、いずれもアメリカでの研究です。

R.フェアリス(1967)奥田道大・広田康生訳(1990)『シカゴ・ソシオロジー−1920−1932』ハーベスト社
R.リンド& H.リンド(1929)中村八朗訳(1990)『ミドルタウン』青木書店
W.ホワイト(1943)寺谷弘壬訳(1974)『ストリート・コーナー・ソサエティ』垣内出版

1−19 革命と社会運動
 社会を意識的に変えていこうとふるまうこと、それが社会運動です。自分にとってのよりよい社会を目指すなら、運動論に関する知識を身につけておくことが不可欠です。

梶田孝道(1988)『テクノクラシーと社会運動』東京大学出版会
塩原勉(1994)『転換する日本社会−対抗的相補性の視角から』新曜社
N.スメルサー(1963)会田彰・木原孝訳(1973)『集合行動の理論』誠信書房
R.トロイヤー & G.マークル(1986)中河伸俊・鮎川潤訳(1992)『タバコの社会学』世界思想社

1−20 社会変動−過去・現在・未来
 わたしたちが現に生きており、社会学の研究対象としてきた「近代」という社会は、きわめて特異なものです。そのことを十分理解した上で、わたしたちのこれから進む道について考えましょう。「ポストモダン」なのか、あるいは「セカンド・モダン」なのか、と。

D.ベル(1974)内田忠夫他訳(1975)『脱工業社会の到来』ダイヤモンド社
F.フクヤマ(1992)渡部昇一監訳(1992)『 歴史の終わり』三笠書房
A.ギデンズ(1990)松尾精文・小幡正敏訳(1993)『近代とはいかなる時代か』而立書房
見田宗介(1996)『現代社会の理論』岩波書店
富永健一(1965)『社会変動の理論』岩波書店
I.ウォーラーステイン(1974)川北稔訳(1981)『近代世界システム』(T.U)岩波現代選書

1−21 研究調査方法
 社会学においては実験は困難なので、何かについて調査するということが非常に重要な研究上の作業になってきます。調査に関する一定の技法を身につけること、また統計学の知識を習得することは必須のものです。

G.ボーンシュテット & D.ノーキ(1988)海野道郎・中村隆監訳(1990)『社会統計学』ハーベスト社
市川伸一、他(1993)『SASによるデータ解析入門』第2版(SASによるデータ解析1)東京大学出版会(他に順次6巻刊行予定)
岩永雅也・大塚雄作・高橋一男(1996)『社会調査の基礎』放送大学教育振興会(日本放送出版協会)
佐藤郁哉(1992)『フィールドワーク』新曜社
芝祐順他編(1984)『統計用語辞典』新曜社
竹内啓他編(1989)『統計学辞典』東洋経済新報社
豊田秀樹・前田忠彦・柳井晴夫(1992)『原因を探る統計学−共分散構造分析入門』講談社(ブルーバックス B926)
海野道郎・原純輔(1984)『社会調査演習』東京大学出版会
安田三郎・原純輔(1982)『社会調査ハンドブック』[第3版]有斐閣

1−22 社会学理論の展開
 重要な著作は数多くあります。とても紹介しきれないのですが、とりあえず以下のものからはじめたらよいでしょう。少なくとも、社会学理論というものがどういうものかはわかるはずです。

P.ブラウ(1964)間場寿一・居安正・塩原勉訳(1974)『交換と権力』新曜社
P.バーガー & T.ルックマン(1966)山口節郎訳(1977)『日常世界の構成』新曜社
R.コリンズ(1994)友枝敏雄他訳(1997)『ランドル・コリンズが語る社会学の歴史』有斐閣
R.ダーレンドルフ(1959)橋本和幸訳(1973)『ホモ・ソシオロジクス』ミネルヴァ書房
E.デュルケム(1895)宮島喬訳(1978)『社会学的方法の規準』岩波文庫
G.ジンメル(1917)阿閉吉夫訳(1966)『社会学の根本問題』社会思想社現代教養文庫、清水幾多郎訳(1979)『社会学の根本問題』岩波文庫
A.グールドナー(1974)岡田直之、他訳(1974−5)『社会学の再生を求めて』新曜社
J.ハバーマス & N.ルーマン(1971)佐藤嘉一・山口節郎・藤沢賢一郎訳(1984.1987)『批判理論と社会システム理論』(上・下)木鐸社
橋本和幸(1988)『社会的役割と社会の理論』恒星社厚生閣
R.マートン(1958)森東吾、他訳(1961)『社会理論と社会構造』みすず書房
T.パーソンズ(1937)厚東洋輔・稲上毅・溝部明男訳(1974-1989)『社会的行為の構造』(全5分冊)木鐸社
安田三郎 他編(1980-81)『基礎社会学』(全5巻)東洋経済新報社
吉田民人(1990)『情報と自己組織性の理論』東京大学出版会
1−23 その他
 上の分類におさまりが悪いけれども、重要である著作を挙げます。

R.アクセルロッド(1984)松田裕之訳(1998)『つきあい方の科学』ミネルヴァ書房
D.ブルア(1976)佐々木力・古川安訳(1985)『数学の社会学』培風館
R.ブードン(1969)宮島喬訳(1970)『社会学の方法』白水社(文庫クセジュ483)
R.カイヨワ(1958)清水幾太郎・霧生和夫訳(1970)『遊びと人間』岩波書店、多田道太郎・塚崎幹夫訳(1971)『遊びと人間』講談社
L.フェスティンガー(1956)水野博介訳(1995)『予言がはずれるとき』勁草書房
L.フェスティンガー(1957)末永俊郎監訳(1965)『認知的不協和の理論』誠信書房
E.フロム(1941)日高六郎訳(1951)『自由からの逃走』東京創元社
井上俊(1973)『死にがいの喪失』筑摩書房
C.A.レイブ&J.G.マーチ(1975)佐藤嘉倫・大澤定順・都築一治訳 1991.『社会科学のためのモデル入門』ハーベスト社
K.マンハイム(1929)徳永恂訳(1971)『イデオロギーとユートピア』〔「世界の名著」56〕中央公論社、樺俊雄訳(1976)『イデオロギーとユートピア』〔「マンハイム全集」4〕潮出版社
K.マルクス(1852)村田陽一訳(1971)『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』大月書店国民文庫
C.ミルズ(1959)鈴木広訳(1965)『社会学的創造力』紀伊國屋書店
D.リースマン(1950)加藤秀俊訳(1964)『孤独な群衆』みすず書房
作田啓一(1981)『個人主義の運命−近代小説と社会学』岩波新書
山岸俊男(1998)『信頼の構造−こころと社会の進化ゲーム』東京大学出版会

注:領域区分の仕方は、1−1の「社会学とは何か」に挙げたギデンズの『社会学』の章構成を参考にしています。

以上の文献の他に、社会学を研究するのに必須である辞典、シリーズもの、学術誌について紹介します。

2 辞典
濱嶋朗・竹内郁郎・石川晃弘編(1977.1982. 1996)『社会学小辞典』有斐閣
見田宗介・栗原彬・田中義久編(1988)『社会学事典』弘文堂
見田宗介他編(1998)『社会学文献事典』弘文堂
森岡清美・塩原勉・本間康平編(1993)『新社会学辞典』有斐閣
3 シリーズもの
『人類の知的遺産』シリーズ、講談社
特に、安藤英治(1976)『マックス・ウェーバー』〔62〕、作田啓一(1983)『デュルケーム』〔57〕、都留重人(1982)『マルクス』〔50〕
『世界の名著』シリーズ、中央公論社
特に、尾高邦雄責任編集(1968)『デュルケーム/ジンメル』〔47〕、尾高邦雄責任編集(1979)『ウェーバー』〔61〕
『世界の大思想』シリーズ、河出書房
特に、阿部行蔵 他訳(1965)『ウェーバー:政治・社会論集』〔23〕、安藤英治 他訳(1968)『ウェーバー:宗教・社会論集』〔U−7〕、出口・松井・中村訳(1982)『ウェーバー:社会科学論集』〔「完訳・世界の大思想」1〕
『現代社会学大系』全15巻青木書店(1969−1990)
『岩波講座社会科学の方法』全12巻岩波書店(1993−1994)
『岩波講座現代社会学』全26+1巻岩波書店(1995-1997)
『リーディングス 日本の社会学』全20巻東京大学出版会(1985-1997)
4 雑誌(金沢大学文学部社会学研究室定期購読中のもの)
4−1 欧文雑誌
Acta Sociologica : Revue Scandinave de Sociologie Vol.3 (1958)−
American Journal of Sociology Vol.1(1895)−
American Sociological Review Vol.1(1936)−
British Journal of Sociology Vol.5 (1954)−
Cahiers Internationaux de Sociologie Vol.1 (1946)−=Annee 1 (1946)−
Contemporary Sociology Vol.23 (1994)−
Current Sociology Vol.1(1952)−
European Journal of Sociology = Archives Europeennes de Sociologie Tom. 1 (1960)−
Human Relations. Vol.9 (1956)−
International Bibliography of Sociology Vol.30 (1980)−
International Journal of Japanese Sociology No.1 (1992)−
International Social Security Review Vol.21, (1968)− 継続前誌:Bulletin of the International Social Security
Journal for the Theory of Social Behaviour. Vol.2 (1972)−
Journal of Marriage and the Family : Journal of the National Council on Family Relations Vol.57 (1995)− 継続前誌:Marriage and Family Living
Journal of Mathematical Sociology Vol.13 (1987)−
Journal of Social Issues Vol.23 (1967)−
Kolner Zeitschrift fur Soziologie und Sozialpsychologie. Sonderheft Jg.4 (1951)−
Leviathan : Zeitschrift fur Sozialwissenschaft Jg.1 (1978)−
Organization Studies Vol.13 (1992)−
Philosophy of Social Science : An International Journal Vol.18 (1988)−
Quality and Quantity : European Journal of Methodology Vol.25 (1991)−
Rationality and Society Vol.7 (1995)−
Rural Sociology Vol.1 (1936)−
Social Choice and Welfare Vol.1 (1984)−
Social Forces Vol.28 (1949)− The Journal of Social Forces
Social Networks : An International Journal of Structural Analysis Vol.16 (1994)−
Social Problems Vol.45(1998)-
Social Science Quarterly Vol. 62 (1981)− 継続前誌:Southwestern Social Science Quarterly
Social Science Research : A Quarterly Journal of Social Science Methodology and Quantitive Research vol.10 (1982)−
Social Service Review : A Quarterly Devoted to the Scientific and Professional Interests of Social Work Vol.37 (1963)−
Sociological Abstracts + Annual Cummulative Index Vol.1 (1953)−
Sociological Inquiry Vol.31 (1961)−
Sociological Methods and Research Vol.17 (1988)−
Sociological Methology Vol.5 (1975), 10 (1980)−
Sociology of Education Vol.68 (1995)− 継続前誌:Journal of Educational Sociology
Soziale Welt Jg.1 (1949)−
Theory, Culture and Society Vol.1 (1982)−
Zeitschrift fur Soziologie. Jg.1 (1972)−
4−2 和文雑誌
家族社会学研究 創刊号(1989)−
季刊社会保障研究 1巻1号(1965)−
教育社会学研究 1集(1951)−
月刊世論調査 1巻1号(1969)−12号(1969)、2巻3号(1970)−7号(1970) 17巻1号(1985)−
月刊福祉 44巻1号(1961)− 継続前誌:社會事業
現代社会学研究 創刊号(1988)−
公共選択の研究 3号(1983)−
市場史研究 創刊号(1985)−
思想 489号(1965)−
社会学研究 30号(1969)−
社会学評論 1巻1号(1950)−
女性学年報 3号(1982)−
ソシオロゴス 2号(1978),7号(1983)−
ソシオロジ 1号(1952)−5号(1953);3巻1号(1954)−
組織科学 Vol.27 (1993)−
都市問題 63巻(1972)−
年報 科学・技術・社会 1巻(1992)−
年報 村落社会研究 1集(1965)−
犯罪社会学研究 1号(1976)−
理論と方法 Vol.1 (1986)−
老年社会科学 Vol.16 no.2 (1994)−
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